田七人参とエゾウコウギの違い!薬用人参とは

田七人参とエゾウコウギの違いについて

田七人参とエゾウコギは、ともに薬用人参の系統になりますが、微妙に違う特性を持っています。

 

どちらもウコギ科に属する薬用植物なのは同じですが、さらに細かく分類すると違いが生じることになります。

 

エゾウコギはウコギ科の中でもウコギ属に選ばれており、別名ではシベリア人参と呼ばれることがあると同時に、生薬の刺五加としても有用です。

 

田七人参は三七人参とも呼ばれ、ウコギ科の中でもトチバニンジン属に選ばれています。

 

薬用人参の代名詞になる高麗人参も同じトチバニンジン属ですが、単純に人参と言えばこれを意味していて、正式な和名ではオタネニンジンとも呼ばれてきました。

 

トチバニンジン属の系統には、当然のことながら栃葉人参も含まれています。さらに、高麗人参と違って体を冷やす作用がある西洋人参も含まれています。

 

ちなみに、野菜の人参はセリ目ということでは同じですが、セリ科に選ばれていることもあり、ウコギ科の田七人参と比較すると全く別の植物です。

 

こうした違いもあるため、近代化以降には野菜の人参と薬用人参を区別するようになったのです。

 

田七人参とエゾウコギの違いは、成分によっても確かめることができます。薬用人参に共通する成分として、サポニンは両方に含まれているわけですが、性質が全く同じになるわけではありません

 

田七人参は血液の健康を高める力が強いこともあり、気力を底上げする高麗人参と対比されることがあります。

 

エゾウコギに含まれる有効成分は、エレウテロシドと呼ばれるもので、これもサポニンの一種です。有効成分には強壮作用があるため、1980年のモスクワオリンピックの際には、ソ連の選手団がエゾウコギを滋養強壮剤として使って話題になりました。この成分には血管を広げる性質があり、強壮作用の他には疲労回復作用もあるのが特徴です。

 

田七人参も滋養強壮のために使われますが、エゾウコギと比べるとサポニンの種類や量も違うため、使用法も別々に発達しました。