デンシチンは生薬由来の止血薬の働きがある

デンシチンは生薬由来の止血薬

デンシチンとは

デンシチンは「田七人参」からしか摂取されない唯一の成分であることからこの名前が付きました。

 

 

デンシチンは田七人参の薬効成分特有のアミノ酸です。アミノ酸は私たちの体を作っている大切な成分なのですが、このデンシチンは体内で生成できないもので、田七人参からしか摂取できないアミノ酸なのです。

 

高麗人参も漢方薬の中では有名で貴重とされていますが、高麗人参の成分の中にはデンシチンを含んでいないのです。

 

このことからデンシチンは田七人参以外から産出することができない希少な特有成分ということがわかりますね。

 

中国では古来より戦場での兵士の外傷治療にこのデンシチンが使われてきました。かのベトナム戦争では、こうした止血効果を期待して田七人参が傷病兵の手当てに使われたという話も有名です。

 

デンシチン止血効果

 

このデンシチンの薬効成分を利用して、近年胃潰瘍の患者にこの田七人参を服用などして治療に充てているという経過もあります。また、子宮からの出血や生理の経血量が多い時にもこのデンシチンを服用することで、止血効果が期待できるのです。

 

こうした内臓系の出血に対してデンシチンは素晴らしい効果を発揮してくれます。ほかにも痔や鼻血などの粘膜系の出血にも止血効果があると言われています。

 

さらに、打ち身や内出血など、身体の内側の炎症や出血にも効果があると言われていますし、外傷や擦り傷に外用薬として使用しても止血効果があることが認められています。

 

出血する場合、何らかの炎症を伴ったり、痛みを生じたりする場合がありますが、デンシチンには鎮静効果があるため、口内炎や胃潰瘍などの痛みにも効果が期待できるので、内服、または外用薬として使用されています。

 

止血鎮静効果の高いデンシチンですが、このデンシチンを含んだ田七人参は中国雲南省の特定の地域でしか栽培されていません。また、田七人参は非常に栽培に手間がかかり、育つ土壌や気温なども限られています。

 

田七人参の根の部分を薬効成分として使用しているのですが、「田七」の名前の由来のとおり、田七人参の根が育つまでに3〜7年もかかるのです。そのため、田七人参は貴重な漢方薬として珍重されているのです。

 

 

田七人参はこのデンシチンの含有量が多ければ多いほど、価値が高くなると言われているのです。

 

こうした背景から田七人参は昔から中国では「飲んでよし、塗ってよし」の万能薬と言われ、中国の薬草学の書物「本草綱目」には田七人参は「金不換」と記され、金にも代えられない貴重なものと今もなお珍重されているのです。